アクセル・ワールドでの加速世界開発者はキリトなのか?
【はじめに】
先日、アクセル・ワールド(以下AW)の原作小説を読み返していたところ、同作者の別作品であるソードアート・オンライン(以下SAO)と酷似した設定や、同一の記述などがあったため、二作品を並行で読み返してみたところ、ある一つの仮説が生まれました。
『加速世界の製作者はキリトなのではないか』
今回は、この仮説について真剣に考察してみましたので、若干長文ですが興味のある方は読んでいってください。
時系列から見た開発者の年齢による仮説
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最初に大まかに SAOとAWの世界の時系列
をまとめてみました。
2022 SAO事件発生
2024 アインクラッド攻略
2025 死銃事件
2027 アンダーワールド大戦
2032 ニューロリンカー発売
2038 アクセルアサルト(AA)配布
2039 ブレインバースト(BB)配布
2040 コスモスコラプト(CC)配布
2046 新生ネガ・ネビュラス始動
大まかに纏めるとこんな感じでしょうか。
ここでのキリトの年齢を考えてみると、SAO事件発生時14歳だったキリトはアクセルアサルト配布時には30歳になっています。
現代のゲームプログラマの平均年齢は34歳ですが、2046年には16歳で中型車免許が取れたりと低年齢化が著しく進んでいると思われ、現代の平均年齢の5歳下と考えると29歳前後になるため、年齢的に見て開発者として携わっていてもおかしくないと考えて良さそうです。
キリトの発言から見る仮説
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SAOの9巻ではキリトはサンタクララ大学で研究されているブレインインプラントチップ開発に携わるためアメリカへ行くと述べています。
補足をするとブレインインプラントチップ(以下BIC)は後のBMI第三世代に受け継がれます。
つまり、そのままキリトが第三世代に関係していたならば第四世代の開発に携わっていてもおかしくありません。
追記
SAOの18巻でキリトはそれを否定し、ラースに就くと発言している為第四世代に直接は関わらず、AIについての研究を進めていたと考えられます。
UWと加速世界の関連性から見る仮説
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AWの19巻では、ロータスの師であるグラファイトエッジが加速世界の過去についてこう語っています。
ビーイングを破壊したい管理者A
ビーイングを世界から解放したい管理者B
この2つの勢力の大きな戦いがあった。
何年も続いた戦いの果てに、二つの勢力のリーダー達は殆ど同時に仮想世界の管理者権限…正確には《ゲームマスター権限》を行使できるコンソールに辿り着いた。
先にたどり着いた製作者Aが問題のビーイングを巨大なダンジョンで囲い、4体のビーイングに守らせ、難攻不落の要塞を作り上げた。
一方ほんの数分出遅れた製作者Bは製作者Aを倒す事はできたものの既にコンソールはロックされ、難攻不落の要塞が残るのみとなった。
そしていずれこの要塞を攻略してビーイングを開放してくれる戦士達が来ることを信じて希望を残した。
要約するとこんな感じです。察しのいい川原ファンの方々ならお気づきかもしれないですが、これと世界観も目的も似たような戦いがSAOにも出てきていますね。
そうです。アンダーワールド大戦のことです。
では、こう見てみるとどうでしょう。
問題のビーイング=アリス
製作者A=菊岡さん or ガブリエル・ミラー
製作者B=キリト
コンソール=果ての祭壇
もしかするとこれはSAOのifストーリーになっているのではないでしょうか?
SAOのWeb版ではもちろんこんな争いは起こっていません。しかしながらアリスを助けたいキリトと軍事用として使いたい菊岡さん又はガブリエルと考えるとあながち大筋は間違ってないかも知れません。
また、SAOでのSTLで読み取る魂の呼称もAWでの七つ目の神器の名前も同じでフラクチュエーリングライト(SAOでは略称でフラクトライト)となっており、アリスのフラクトライトがそのまま神器になったのでは、とも考えられます。
追記
またもやこの仮説はSAO18巻により崩されることになりました。
おそらく気づいている方も多いかと思いますが、この加速世界の過去は知性間戦争なのではないでしょうか?
そしてビーイングを破壊したい管理者Aが200年の時を生きることで星王となったキリト(比嘉さんがコピーしたもの)、世界から開放したい管理者Bが数年の時を経てラースにつくこととなった現行キリトなのではないでしょうか。
実際、2人の管理者の姿はキリトに酷似しています。
製作者の考えから見る仮説
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①製作者はなぜ加速を三世界に限定した?
ニューロリンカーにはオーバークロックによる加速というとんでもない力が秘められています。それなのに、それを行使できるのはAA、BB、CCの三世界だけです。
このことから、作者は加速の危険性や特性について熟知していたと言えるのではないでしょうか。
ニューロリンカー以前にオーバークロックによる加速ということができた装置はSTLのみだと思われるため、製作者はSTLにダイブした事のある人物の1人であると思われる。
菊岡さんの言い分によるとSTLにはキリトの前に数人がログインしたが全員が対応できず酔ってしまい誰もテストができなかったらしいですからまともにテストが出来て加速の危険性も特性もわかっていて充分なテストも可能のはキリト1人となります。
この観点からもキリトが製作者という仮説に充分当てはまります。
追記
キリトは記憶を消していますが、500万倍に加速された世界で200年を生きています。その時のアリスの心配ようから、そのようなことが起きないように制限を設けたのかも知れません。
②なぜ製作者はビーイングに心を持たせたのか
メタトロンから分かる通り、製作者は全てのビーイングに上位下位はあれど心を植え付けました。
これは、製作者がAIに対して一定の感情があることだとは取れます。
①の仮説に関連して、加速とAI双方に熟知していて、一定の感情がある製作者はボトムアップ型AIの原点でもあるアンダーワールドにダイブ経験があるとみていいのではないでしょうか。
物語の鍵を握る、グラファイトエッジについての仮説
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AWで昔ネガ・ネビュラスに所属していた、物語の確信に触れるような発言を多々しているグラファイト・エッジ(以下グラフ)。
さて、このグラフの性格、誰かに似ていないでしょうか。
見た人の中には少なからずキリトに似ていると思った人がいるのではないでしょうか。
二刀流を扱う黒いアバター、これだけでもキリトの姿が浮かんできますが、BB世界のアバターである以上その姿は彼の心の傷から生まれたものであるため、キリトとは何らかの関わりがあるのではないでしょうか。
さらに、彼には、初期に配布された無制限のコピーインストール機能をもつオリジネーターであることや、普通では知りえないような情報を持つことなど、製作者との関連性が見えるような特徴があります。
彼が製作者でない以上、キリトの息子ではないのかということ考えると辻褄も合う気がします。
そう仮説した場合、やはり開発者はキリトなのではないでしょうか。
10巻でのコラボに隠された裏の意味
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アクセル・ワールド単行本10巻の最後にある短編小説では、STLを介した加速により、キリトが異世界に転移され、ハルユキと戦うという設定になっているクロスオーバー展開となっています。
後に菊岡さんは高度な量子演算装置では異世界に干渉する力があり、それを題材にしたSF小説が多くあると言っていますが、実際の量子演算装置を題材にしたSF小説では、異世界に干渉するというよりは時空間移動をする小説の方が僕の知る限りでは多いです。つまり、菊岡さんの言い方だと語弊があります。このことを調べずに川原礫先生が書いたとは考えにくいです。
そう考えると、キリトは異世界に行ってシルバー・クロウと戦ったのではなく、時空間転移、つまり未来へ飛んでシルバー・クロウと戦ったと言えるので、2作品は時間軸が違う同じ世界の話、つまりSAOの未来がそのままAWの世界になったと考えるのが自然ではないでしょうか。
2作品の作者、川原礫先生の意味深な発言
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2作品の作者である川原礫先生はこう公言しています。
『二つの作品に直接的な繋がりはありません。』
この発言に何か引っかかる事はありませんか?『直接的な』ということは間接的には繋がっていると暗に取れることになりますし、もし完全否定するならばこのような回りくどい言い回しはしないでしょう。
やはり何かしらの繋がりはあるかも知れません。
【おわりに】
これまで長々と考察してきましたが、これはあくまでも僕の勝手な考察であり、実際全く見当はずれなことを言ってるかも知れません。
しかし、AWとSAOの両作品には沢山の意味深な発言や、描写があります。
こういうものを自分で探して妄想するのも一つの楽しみ方だと思いますので、もしそういうことに興味があったら自分でも伏線を探してみてください。見つける度にたくさんの興奮があると思います。見つけたら、僕のようにネットに拡散してもいいかもしれません。きっとファンの皆様が共感してくれますよ。
最後に、僕のくだらない考察をここまで読んでくださった方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!!また何か考察を上げる機会があればまた宜しくお願いします!!